どうにか、なる。

 彼女は、その冒頭の言葉が大好きだと言った。その時、俺は、ただそれを否定した。怖かった。その言葉が好きな彼女が怖いんじゃなくて、その言葉自体が何よりも怖かった。言霊なんて信じちゃいないけど、それでもやっぱり怖かった。

 寺山修司は、自選の名言集にその言葉を入れていた。

 今日、その言葉を本で見つけた。最近は少しだけ、本当に少しだけなんだけど、なんだか妙に、わかる気もするんだ。今日、みっちゃんに変な誤解をされかけたから、もう一度繰り返しておく。本当に、ほんの少しだけ、わかる気がするんだ。

「死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目が織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った」。  太宰治
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by kaz-young | 2005-10-13 02:15 | 泡沫浮世夢日記


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